水はそれ自体が浸かることを可能にする媒体だ。そしてバスルームでは「浸かる」という比喩的表現が非常に具体的かつ自然な形で行われる。通信機器から離れ日常から解き放たれた時間の「ラグジュアリー」についてアクサーが考察する。
アイスバス (氷風呂)という極限を体験したことのある人ならば、バーチャルな体験とは比較にならないほどリアルに触覚や肌に感じる刺激が勝ることは知っているだろう。アイスバスには「精神のリセット効果」のようなもののあるとして評価されている。冷たさに意識が集中し、雑念が消えるためだ。 (1)
ドイツ・ライプツィヒ出身で実験心理学者のマーティン・グリュンヴァルトが、受賞作『Homo Hapticus: Warum wir ohne Tastsinn nicht leben können』 (「触覚的人間:ヒトに触覚が必要な理由」) で述べているように、デジタルと仮想現実が加速する今、肌感覚というものが根本的な重要性を持つようになっている。人間の触覚研究の第一人者として、氏は著書の中で世界に生身で触れることのできないタッチスクリーンの氾濫に警告を発している。 (2)
水とは幼少期に原初的な出会いと認識があり、その概念はその人に刻み込まれている。水との接触は多様でありながら、しかし常にはっきりした実体がある。
デジタル化は自動車業界でも後退の兆しがある。欧州自動車アセスメント (EuroNCAP) で戦略開発部長を務めるマシュー・エイヴリーは最近人々に「ボタンを取り戻そう」と呼びかけた。
新型ブガッティ・トゥールビヨンはその好例だろう。Tourbillon (高級時計における複雑機構) の名前どおり、計器類はすべてスイスの時計メーカーが製造し、王道の高級時計を思わせる。
アクサーは、変わらぬ美点を備え、人が実存として触れることのできる機械技術 = アナログへの回帰を長年支持してきた。フィリップ・スタルクが手がけた「アクサー シャワーコンポジション」は、その最たるものだ。見た目で分かりやすいシンプルなロッカースイッチやつまみで操作し、その姿は往年の高級オーディオシステムの操作部分を彷彿とさせる。
アントニオ・チッテリオが手がけた、新登場のアクサーチッテリオCとアクサー シャワースフィア オーバーヘッドシャワーも、同じデザイン言語を用いている。バスルームにいる時までメニュー画面をせわしなく操作する必要はない。今、感じていることを楽しもう。肌に触れる水を感じて、素の自分に戻ろう。シンプルで生活に根付いたリチュアルを通じてあらゆるしがらみから離れ、活力を溜めて心を休めよう。
合言葉は - Escape the ordinary!
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