グローバルトレンドレポートによると現代は「再び魔法にかけられた時代」だ。没入感と非日常体験が、未来の住宅設計にも与える影響とはについて語る。
コンピューターゲームの世界に端を発したVRゴーグルなどを使った仮想現実への没入は、多感覚な新しい冒険を通じて非日常体験の扉を開けることを目指すメガトレンドになった。世界有数のマーケティングエージェンシーVML社が実施した国際調査は、その核心を突いている。曰く、我々が今生きているのは「再び魔法にかけられた時代」なのだと。(1)
スイス人インテリアデザイナーのウーシ・タンボリエッロ率いるチームが手がけたバスルームコンセプト「グレーテルとヘンゼル」は、まさに童話の世界を体現している。アクサーの故郷、そしてこのグリム童話の舞台でもあるドイツの「黒い森」をイメージした15㎡の広さのバスルームは、物語とデザインを見事に融合させている。ヘンゼルとグレーテルのキャラクターの違いもアクサーコレクションの使い分けで表現しており、カスタマイズオプション、そして物語と独自の世界観をバスルームに具現化するためのオプションは、無限の組み合わせを可能にするカラーと仕上げ、素材バリエーションの存在があってこそだ。
バスルームでは「浸かる」という比喩的表現が、非常に具体的かつ自然な形で行われる。水はそれ自体が浸かることを可能にする媒体だ。生命の源である水。最大級の敬意を払うべき貴重な資源。アクサーは水そのものに魅入られ、その姿を堪能する。
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